今年の某日、四国の愛媛県松山市を訪ねました。
松山市といえば道後温泉が有名ですが、ちょっと伊予鉄で三津浜まで足を延ばしてみました。

明治21年(1888年)につくられた駅といわれる伊予鉄の三津駅。現在の駅舎は三代目だそう
単に伊予鉄の高浜線に乗りたかっただけだったかもしれませんが…松山市駅から約15分、ふらりと下車した三津駅周辺がレトロの宝庫でした!
レトロ建築が点在するまちなみ

「旗店」というのがなんだかいいですよね
駅から歩いた商店街には、こんな佇まいの店舗がありました。のれんが素敵です。

かつては商家だったと思われる建物
立派な町家もありました。今は商売をされていない様子ですが、かつては大店だったんだろうなと想像が膨らみます。

ミントグリーンの外壁に木枠のガラス窓が味わい深いです
いやもう、普通にこんな建物がごろごろしています。レトロ好きにはたまらないです。

旧濱田医院の看板が古めかしい洋館。大正時代の建物を地域の人などが再生したのだそう
病院だった建物「旧濱田医院」は、かつてボロボロだった状態で、「お化け屋敷」と言われていたとか。
館内にはその当時の写真も展示されていました。歴史ある建物ということで、地域の人たちの協力を得て、再生されたのだそう(いい話)。アクセサリー店などが入っていましたよ。

擬洋風の看板建築の建物も多かったです
看板建築も、かわいらしいです。
こんなハイカラな建物があるのは、かつて三津浜が松山の「海の玄関口」だったからだそう。明治、大正期に建てられた企業や銀行などの建築物もいっぱいあります。

こんな感じの空き家も多かったです
焼いた杉板の壁と銅板の組み合わせがいい感じの家屋。

株式会社松山油槽船、現役の会社です
なんだか歴史のありそうな看板です。「海の玄関口」らしい、油槽船の会社です。

茶トラの猫ちゃんは私の友人の足元にすりすりしていました
路地には人懐っこい猫もいましたよ。しばし、茶トラの猫ちゃんと一緒に遊びました。
まさかの渡船!三津の渡し

松山市営の渡船です
歩いていると、渡船の看板を発見。市道の一部として、無料で対岸へ渡ることのできる市営の渡船、「三津の渡し」です。

乗船者は私たちのみで、貸し切り状態で乗せていただきました
市営の渡船は大阪市内にも数か所ありますが、決まった時間に運航しています。
「三津の渡し」は、なんと利用者が来たら運航するというスタイルの渡船。嬉しくなって、2回、乗船してしまいました。
今は生活の足として地元の方に利用されている「三津の渡し」。その起源は古くて、室町時代までさかのぼるそうです。
行政が運営する渡船は年々、少なくなってきていると聞きますが、風情ある「三津の渡し」はいつまでも残ってほしいです。

あ、当初の目的は、伊予鉄で乗ったことのない路線(高浜線)の踏破でした。
ということで、疾走する伊予鉄の姿も撮影。
もっともっともっと散策したかったのですが、時間の都合もあり、見逃したスポットもいっぱいありました。次回は、ゆっくりと歩きたいです(もちろん「三津の渡し」にも乗りたい)。マーケ・西島でした。