こんにちは、マーケティング部門のナヤです。
またまた石にまつわるお話です。小さいキレイな宝石のほうではなく、最近話題になっている奇岩が登場します。
人気漫画「鬼滅の刃」の最初のほうで、主人公・竈門炭治郎が修行をするシーンがあるのをご存じの方は多いでしょう。
師匠から出された課題「どうすれば刀で巨岩を切れるのか」に日々向き合い、悩みながら試行錯誤している炭治郎。そこに妖精のような不思議な子供たちが現れて修行のアドバイスをしてくれます。そして炭治郎は晴れて巨岩を切ることに成功するのでした。
このエピソード、作者が江戸時代の剣豪・柳生十兵衛の伝説にインスパイアされて生まれたらしいのです。
柳生十兵衛が故郷・奈良柳生の里で修行に励んでいたとき、山の巨岩を刀で真っ二つに。そのる岩は「一刀石」と名付けられ、観光名所になっているそうな。
鬼滅ファンの間で柳生の里の注目度が上がり、聖地巡礼で訪れる観光客が増加。そして迎え入れる奈良県側も鬼滅フィーバーにあやかった企画を打ち出しているとのことです。
というわけで、鬼滅はともかく石が大好きの私は奈良県にある柳生の里へ行ってまいりました。
稲刈り真っ盛りののどかな柳生の里に到着し、本命の一刀石に向かいます。柳生の里から山をちょっと登ったところにあります。
噂通り、真っ二つに割れています。この写真を見ただけだと大きさがピンとこないと思われるので、比較するために登ってみました。
こんなかんじです。
一刀石の前には、地元の観光協会が準備したらしく、撮影用のオモチャの刀が何本か置いてありました。
撮影の順番を待っているファミリーの前でちょっと恥ずかしかったのですが、ここまでお膳立てがあれば記念撮影しないわけにはいきません。
画像では分かりにくいですが、私も炭治郎にならって黒い刀身の刀を持っています。
一刀石の近くに、古くからある小さな神社があります。
ここもご神体は巨大な奇岩群。
天の岩戸にこもってしまった天照大神を引っ張り出すときに、岩戸を引き開けた神様「天手力男命」が、勢い余って岩戸をここまでぶん投げてしまった、という伝説があるそうです。
ご神体はいかにも「戸」のような形。人工物のような直線的な岩が地面に突き刺さって複数そそり立つ、なんとも不思議な光景です。横から見るとよくわかります。
正面から大きさを比較。
さて、お目当ての一刀石を見物した後は腹ごしらえです。
山を下りて柳生の里で古くから営業しているであろう定食屋さんへ向かいます。席について目に入ったメニューが・・・
鬼滅に寄せているというよりも、思っていた以上に鬼滅でした。
ちなみに柳生の里では50年近く前に大河ドラマの撮影が行われたそうで、この定食屋さんには当時のポスターがありました。
若き日の萬屋錦之介さんです。
柳生の里の史跡見物を終えると、他にも鬼滅ファンの注目を集めているものがあるとのことでそちらに向かいます。
次のスポットは朱雀門ひろば。公共施設の一角にあるカフェに「一刀石のアイスがある」とのこと。さっそく注文してみると・・・
一刀石をごまアイスで表現しています。刀は思ったよりしっかりしたつくりで、ずっしり重みがありました。
わざわざ新潟県燕市で手作りしたミニ日本刀。お土産として持ち帰りOKです。
奈良は思った以上に鬼滅の刃にあやかっていました(著作権は大丈夫かな……?)。
以上、奇岩にまつわるレポートでした。
(編集画面では画像の向きはちゃんとしているのですが、公開すると回転した状態で表示されます。すぐに原因が分からず……調べておきます。大変失礼しましたm(__)m)