HOME > スタッフブログ > 40歳から始めるヴァイオリン 第二楽章

スタッフブログ

40歳から始めるヴァイオリン 第二楽章

マーケティング部門の田中です。
相も変わらずフィギュアスケートウォッチャーな日々(NHK杯も熱かったですね!)ですが、最近はプログラムに弦の音が入っていると耳をフル稼働させて聞き入り、練習したい衝動にかられる大人ヴァイオリンビギナーです。
週末に月2回、1時間ずつのお稽古なので進みもゆっくりですが、コツコツ弾いてレッスン歴2年あまりが経過しました。

vn0

日々この向きで楽器を構えているので見慣れた光景になりましたが、楽器に触ったことのない方にとっては、この角度からヴァイオリンを見る機会はあまり無いかもしれませんね。
マイ楽器を買って間もない2018年2月にも書いたのですが、相変わらずついてます、初心者の証ともいえる4つのアジャスター(調弦用つまみ)。

楽器に関してこの2年で変わったことといえば、顎当て。
演奏する時には肩(鎖骨の下あたり)に楽器を乗せ、ここに顎を乗せて挟むように構えます。
習い始めるまで知らなかったのですが、顎当てにもいろんな形状のものがあり、私が購入した楽器に元々ついていた顎当ては、なかなかクセのある扱いにくいタイプだった模様。

どうしても肩や首に力が入ってしまうこともあり、1時間も練習していると首の筋肉が固まってきて触るとガチガチに。首が辛いから無意識に腕で持ち上げて弾いている……という状態でした。
が、先生に紹介してもらって工房で顎当てを取り替えたところ、構えるのが格段に楽になりました。弓の持ち方も自然になったようで、先生からも「音が変わりましたね」とのお言葉が。

付属のパーツひとつで、奏でる音も変わるんですね…!
ヴァイオリンは楽器と身体をコネクトさせることが何より重要で、自分の身体の個性やクセに合わせてパーツも選ぶ必要があるのだと知りました。

この楽器で、今年からはヴァイオリン教室主催のアンサンブルにも参加しています。

最初は「アンサンブルなんてまだ無理無理、足を引っ張るだけ」と思っていたのですが。
発表会の打ち上げの場で「アンサンブルでヴィヴァルディ『四季』の伴奏にチャレンジしよう!」という構想を聞き、「ステファンや昌磨くんも滑ったあの名曲を私も弾きたい……ソロはウン十年無理でも伴奏なら挑戦できるだろうか……」とスケオタ魂(?)が揺さぶられ、思い切って混ぜていただきました。

vn2

左がバッハ『主よ、人の望みの喜びよ』。右がヴィヴァルディ『ヴァイオリン協奏曲 イ短調』の楽譜。好きな曲の旋律を弾けると喜びを感じますね~。

まだ一定以上の高音が出てくるパートは弾けないので、難しい曲になると中音域のヴィオラパートをヴァイオリン用にアレンジした「3rdヴァイオリン」なるパートを担当。

vn3

これなら私もモーツァルト『アイネクライネナハトムジーク』が第四楽章まで弾けちゃうのです!(クオリティとテンポは別として)

『四季』はさすがに難しすぎるでしょ、ということで今年のアンサンブルでの挑戦はありませんでしたが、個人的に『冬』を弾きたくて楽譜だけは購入済み。
家で時々、めちゃくちゃな指づかいで挑戦しては「あー無理だ無理すぎる……」とうなだれつつ楽しんでいます(笑)。

次の発表会ではザイツのコンチェルト(別名『学生協奏曲』)を弾くことが決まったのですが、楽譜後半には重音(一度に2つ以上の音を弾く)がいっぱい。
vn4
vn5

譜面にお玉じゃくしが増えて練習曲のレベルが急に上がったなーと感じていたら、ヴァイオリン中級者さんいわく「ザイツはピアノでいうとブルグミュラーあたりで、かなり初歩の練習曲」とのこと。
ピアノ学習経験者の感覚では「協奏曲を弾けるってレベル高くない?!」と思いがちですが、ヴァイオリンでは初級から弾ける協奏曲がたくさんあって、コンツェルトといってもまだまだがっつり初級なんですね~。

とはいえカデンツァも出てくる華やかな曲で、終盤の盛り上げを力いっぱい弾いているとかなり爽快。日々のストレス発散にもなっております。

いずれは『冬』のソロも弾ける日が来ることを願って。
きっと大人だから感じられるヴァイオリンの楽しみを享受しながら、この楽器を理解してもっと仲良くなれるよう、練習に励みます!