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スタッフブログ

40歳から始めるヴァイオリン

マーケの田中(と)です。
皆さん、昨晩のスペシャルな皆既月食「スーパーブルーブラッドムーン」はご覧になりましたか?
ちょうど見頃の時間にすっかり皆既月食のことを忘れてしまっていた私が
思い出して空を見上げた時には、既に三日月状態も通り越してだいぶ膨らんだ月が
雲ごしにうっすら見える程度でした。
東京では比較的綺麗に見えたのでしょうか、スカイツリーとのコラボなど
素敵なショットがSNSにもたくさん上がっていましたね!

見頃の時間、私は家の中で別の相手に夢中に……いや、必死になっていました。
格闘(?)相手は、つい先日我が家にやってきたこのオトモダチです。

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ブログの件名にもある通り、わたくし四十路にして憧れの楽器、ヴァイオリンを習い始めました。
「幼いうちに始めないと音も鳴らない、上手くなるのは無理」なんてことも言われる楽器ですが、前々からその音色に憧れ「死ぬまでに弾けるようになりたい」と思っていたんです。

昨年、住居環境が変わり家で音を出して練習できるようになったので、大人の初心者にも門戸を開いているヴァイオリンの先生を探し、お願いして通い始めました。
半年ほど教室の楽器をお借りしてお稽古していたのですが、そろそろ自分の楽器を持ちたい!
との思いが強くなって先週、楽器店で中級者レベルまで長く使えそうなものを購入。

が、持ち帰っていざマイ楽器で練習を開始しようとすると、お店で試奏した時には気づかなかったある作業が壁となって私の前に立ちはだかりました…!!
それはヴァイオリンに欠かせない、音を出す前にピッチ(音の高さ)を合わせる「調弦」の作業。

ヴァイオリンの調弦は、写真のようにネックの上部についている「ペグ」を回して合わせるのが基本なのですが……

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少し回しただけで音がぐいーんと一気に高くなったりと、初心者は微調整で音高をピッタリ合わせることがなかなか難しいのです。
そのため入門用モデルには「アジャスター」と呼ばれる微調整用の器具が4本の弦に取り付けられているのですが、大人用として売られている楽器では、一番右側の弦以外はアジャスターが備え付けられていないものが一般的なんだとか。

これまで借りていたヴァイオリンでは全ての弦にアジャスターがあり、そのつまみを回して楽にピッチを合わせられたのですが、新たに迎えた楽器の弦は4本中3本、アジャスター無しでペグだけで調整する仕様になっていました。

「大人なら一刻も早くペグだけで調弦できるようになりましょう」などと書かれた入門ガイドや「アジャスターがついていると、みっともない印象です」等と書かれたサイトもあるのですが、「さあ練習しよう!」と楽器を手に取ったあと、まず調弦に悪戦苦闘して10分や15分も費やす状態だったため、先生に相談して、全ての弦にアジャスターを取り付けることにしました。

自分の手で装着するにも、手順を誤って楽器を傷つけたらどうしよう、と不安だったため楽器店に持っていきお願いしたところ、「プロの演奏家にもずっと付けている方はいらっしゃいますよ」と教えてもらい、ちょっとだけ安心。

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金のつまみがちょっとしたアクセントにもなっているし、意外と悪くないかも?と感じています。

とはいえ「アジャスターがついているのは初心者の証」といった見方も根強くあるようで、一人前に音を合わせられるようになったらやっぱり外したいな、と。
その日が無事にやってくることを願いつつ、コツコツと練習に励んでいます。

先日、ようやく初心者向け教本の1巻最後の曲を仕上げたのですが、その曲名がこちら。

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思いっきり「子供のための」とついてますね。

そして、取り組み始めたばかりの2巻最後の曲は……

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「学生」と頭にあり、ちょっとだけステップアップ。
が、私にとってはこっちも遠い昔の時代ですね。

やっぱり「子どもの習い事」という捉え方が基本なんだなぁ、と感じますが、大人が始めるメリットもきっとたくさんある、に違いない、はず。
まずは数か月後の発表会を目標に、楽しみながら弾いていきたいと思います!