今夏、豊岡市を訪ねました。
豊岡といえば日本一のカバンの産地で「かばんのまち」として知られていますね。
でも、豊岡の魅力はカバンだけじゃないんです!
中心市街地はレトロ建築の宝庫でもあります。
復興建築群を見てみる
豊岡の中心市街地には、近代建築が数多く残っていて、復興建築群と呼ばれています。
1925年に起こった北但大震災で、豊岡の市街地は大きなダメージを受けました。その後、次々と建てられたのが復興建築群なのだそう。防災を意識して当時造られたレトロな建物が今も残っているんですよ。
豊岡市役所の旧庁舎も復興建築のひとつ。新庁舎の建築の際、元の場所から曳家によって現在の場所に移動したのだそう。まちのシンボル的建物のひとつですね。
市役所と通りを挟んで向かい側には、「豊岡1925」というモダンな建物があります。こちらは1934年に建てられた元銀行を、北但大震災のあった1925年をテーマにリノベーション。現在はレストラン・カフェを備えたオーベルジュになっています。
診療所と画廊に生まれ変わった建物もありました。
和の趣を感じる建物も
洋風の建物だけでなく、「和」の建物もありました。
こちらは豊岡市立図書館の門。総ケヤキ造の武家門です。元は廃藩置県によって1870年にできた京都府久美浜県庁に造られたもの。その翌年、豊岡県庁が設置された際に、移築されたそうです。豊岡県…県だったんですね。
このあたり、江戸時代には武家屋敷が並んでいたそうで、豊岡藩主・京極家の屋敷もあります。
昭和の雰囲気の残る建物も
「豊岡1925」の近くに、昭和な感じのスポットがありました。
「ふれあい公設市場」は、木造のアーケードが目を引きます。日本最古の木造の公設市場といわれているそう。カフェなど、おしゃれなお店もありました。
そして、「あおぞら市場」。農家さんが野菜や果物、お花などを販売する朝市が行われているそうですよ。朝市、どんな感じなのか気になりました。
そして、この「あおぞら市場」の前にあった看板、とっても気になりました。
こちらはコウノトリの看板。コウノトリの野生復帰に取り組む「コウノトリの郷公園」は、豊岡の有名スポットですね。
そしてこちらは、「大石りく」の像を㏚する看板。忠臣蔵の大石内蔵助の妻・りくは、豊岡・京極藩の家老の娘だったのです。ゆかりの地ということで、市立図書館の近くには生誕地碑もあります。
ちなみに、私のInstagramでこの看板を投稿したところ、レトロ好きのフォロワーさんたちからたくさんの「いいね!」を頂戴しました。個人的にはぜひこのままで…と思ってしまう、レトロ好きの私です。以上、マーケ・西島でした。