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スタッフブログ

岡山旅行

先日、親戚・家族と2泊3日の岡山旅行に行ってきました。
岡山県の観光スポットはほとんど知らないまま連れて行ってもらったのですが、
ベンガラの里、備中松山城、鷲羽山、倉敷の美観地区、大原美術館、湯原温泉、閑谷学校、、と盛りだくさんのスケジュールで、叔母さんの管理のもと驚くほどスムーズに進行しました。
そしてどこも素敵なところでした!

中でも閑谷(しずたに)学校は、いつか行きたいと思っていたところだったので、めちゃめちゃ期待しておりました。

閑谷学校(旧閑谷学校)は300年以上前に日本で初めて庶民のために作られた学校です。
この土地に創設を決めた岡山藩主 池田光政から「永久に使えるように」との命を受けた津田永忠という人物が建物や塀など、あらゆるところにこだわり抜き、32年かけて完成させた施設だそうです。

学び舎である「講堂」は国宝に指定されていて、頑丈で美しい備前焼の瓦屋根、鏡のようにピカピカに磨かれた床、歪むことの無いまっすぐな柱、講堂をぐるりと囲む火灯窓からは外の色が床に映ります。
見た目だけのキレイさではなく、屋根にも基礎にも永年持たせるための工夫が施されているそうです。それが国宝の所以なんだと思います。
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施設をぐるりと囲む石塀も変わった形をしています。
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この塀の内側は砂利だそうですが、草1本生えないように徹底的に洗われていたそうです。
砂利を覆う外側の石もぴったり合うよう加工されていて本当に見事で美しいです。
しかも!この塀は地下2mも下から基礎が作られているとのこと。
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これが300年変わらない姿を保つ理由なんですね。。

講堂の奥には生徒たちの住む寮などの施設があったそうですが、今は火事で焼失し、明治時代に建てられた別の建物(閑谷中学校、今は資料館)があります。
講堂とその建物の間にこんもりした「火除山」という盛り土のようなものがありますが、これも工夫の一つで、名前のとおり奥からの火災があった際、講堂まで及ばないように作られたものだそうです。
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身分にかかわらず誰でも通える庶民のための学校にここまで力を入れて作る志の高さと、永久に持たせるためとことん考え抜かれ実践された工夫、、
もう、素敵すぎてくらくらします。

これだけでも充分堪能しましたが、隠された工夫はまだまだあるのだと思います。
学校の敷地内には、まだ2つの建物がありますがそこには行かなかったので、今度はぜひここもじっくり見たいと思います。

紅葉の季節には、講堂の床に紅い色が写りきれいだそうです。
興味のある方はぜひ訪れてみてください。

事業部門 知念