こんにちは!
マーケティング部門の土屋(ま)です。
先日、少し驚いた出来事がありました。
夜、子ども達が寝た後にリビングでくつろぎながら読書をしていると、
「チチチチチ・・・。チチチチチ・・・。」
と、どこからか小さな音が聞こえてきました。
「えっ、何?」
と思い音のする方へ。どうやら、薄暗いキッチンの奥から聞こえてくるようです。
おそるおそる近寄ると、音は急にぴたりと止まり、何の音なのかは特定できず。
「冷蔵庫が変な音出したのかな?」
と軽く捉えて、その日は寝る事にしました。
ところが、次の日も、その次の日も夜になると、あの不思議なか細い音が不規則に聞こえてくるのです。
少し怖くなりました。
「絶対何かいるはず!」と、キッチン中の物を移動させながら拭き掃除をしつつ探りましたが、音の正体は見つけられず・・・。(おかげでキッチンはピカピカになりました。)
そして、翌日の朝。
在宅で仕事を始める前に、喉が渇いたのでお茶を飲もうとキッチンに向かうと、
出会ったのです、音の正体に!
はい、こちらが音の主でした。
※虫の画像が出てくるので、虫が苦手な方はご注意ください。
マグカップの中で、全長1cmほどの小さな虫がピョコピョコと動いていました。
ジャンプしてカップの中に入ったものの、側面がつるつる滑って出られなくなっていたようです。
調べてみると、虫の名前は「カネタタキ」。
コオロギや鈴虫と同じように、秋に鳴く虫の一種です。
普段は木の上や枯葉の陰で生活しているカネタタキですが、食べ物を探したり、湿気が少なく過ごしやすい場所を求めて、時々人の家に入ってくるそうです。
短い茶色の翅をこすり鳴らす音が、カネを叩く音と似ている事から「カネタタキ」と名付けられたとの事。翅があるのはオスのみで、主にメスの注目を集めるために鳴くと言われています。
あの不思議な音は、カネタタキのオスが奏でる求愛ソングだったのですね。
念のため、Youtubeで「カネタタキの鳴き声」と検索して確かめると、夜に聞こえた音と全く同じで、この虫が夜な夜な音を出していた犯人だと確信しました。
動画のコメント欄を見ると、同じように謎の音に怯えて動画に辿り着く人の多いこと!(笑)
とても小柄な虫なので、家の中を探してもなかなか見つけられない事が多いようです。
今回出会えたことを幸運に感じました。
そのまま外に逃がすと、何事もなかったかのように、元気良く跳んで行きましたよ。
音の正体が分かった日の夜は、安心してぐっすりと眠る事ができました。
皆さんの家でも、秋の夜に不思議な音が「チチチチチ・・・」と聞こえてきたら、
もしかするとその正体は、秋に鳴く小さな訪問者かもしれませんね。
最初は少し驚きましたが、秋を身近に感じなんだか嬉しくなった出来事でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!