まるでハンコをギュッと押し付けたような、表面がでこぼことした文字。今また注目を集める昔ながらの印刷技法「活版印刷」の工場の見学に行ってきました。
活版印刷はそのアナログな工程のため、作業に大変手がかかるうえ、印刷の仕上りには版を押し付けた時の凹凸や、微妙なムラが出たりします。ですがそうして生まれる活版印刷の独特の風合いには、現代のデジタルな印刷物にはない、人の手がかかった温かみが感じられ、デザイナーや若い人たちには新鮮に受け止められています。
あらたに工房を開設し、いまや絶滅寸前といわれる活版印刷を提供しているのは、あさひ高速印刷(株)さんの運営する「江戸堀印刷所」です。
大阪市の真ん中に位置する靭(うつぼ)公園界隈は、カフェやギャラリーが立ち並ぶおしゃれなエリア。その街中に佇む、レトロでこじんまりとしたその印刷所には多くのデザイナーも足を運ぶそう。
工房内にはこれも時代を感じさせるゴツゴツとした機械がたった一台、だけど現役バリバリだと言わんばかりに音を立てて動いていました。
そうです、この子が、活版印刷機。
「社長が中古で売ってるのを買ってきて、オーバーホールにかけたんですよ」そう説明してくれるのは、江戸堀印刷所の受付担当で案内役の女性、宇賀神さん。「買った値段よりもオーバーホールにかかったお金のほうが高かったんです」と、手のかかる我が子の事のように、苦笑いしながら話してくれました。
3年前のオープン以来、印刷してきた数々のポストカードや名刺、案内状などを見せてもらいました。どれもインテリアにもなりそうな素敵なものばかりです。
今回ここへ見学に来たのは、ほかでもない、当社で今年発売する「活版印刷年賀状」の打ち合わせも兼ねてのこと。 (えー、結局宣伝じゃ~ん)
レトロな風合いの活版印刷に合わせた古風な絵柄や、現代風のナチュラルなデザイン、かわいいイラストなど厳選31種類の年賀状が、この江戸堀印刷所で刷っている光景が見られるのももうすぐです。(提携してるってことですね。お世話になります。)
31種類の活版印刷年賀状が、どんなデザインかって、もうおわかりですね。
10月のリリースをお楽しみに!!!! (はい、はい。)
オシャレでかわいい江戸堀印刷所で何時間も長居して、同行した「開発部門 なかまる」とふたり、ハシャギながら帰ってきました。
近いうち、実際の印刷の立会いに、またお邪魔しに行くのが楽しみです(*^_^*)
開発部門 高島