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Osaka Music DAYS!!!

凄い光景、経験した事のない出来事でした。

2週間前の8月上旬、大阪城ホールにライブを見に行ってきた話です。
Osaka Music DAYS!!!というライブイベントです。

自分自身ライブに行くのはコロナ以前の半年ぶり。

アーティストも人前でやるのは半年ぶりの方ばかり。

このライブイベントは関西のFM局3局、関西のイベンター8社、
関西の音楽業界が一丸となって開催したイベントで、
感染対策をかなり徹底したライブイベントでした。

◆お客さんに求められたこと
・お客さんは入場前に「WEB問診票記入」と
「コロナ追及システムの登録」を行い、
登録完了内容スタッフに見せて入場
・入場時の手指の消毒
・入場時の検温
・マスクは当然必須。必ず鼻を隠した状態での装着
・入場時に一人1本消毒スプレーをもらい、1時間に1回の手指の消毒
・入場時、グッズ購入の列は距離を空けて並ぶ
・ライブ中は立っても良いが自席の範囲内で楽しむ
・そして、ライブ中は声を出してはいけない

◆会場での主な対策
・1時間ごとに会場扉を開けて換気時間をつくる
・1時間に3・4回入れ替わる換気システムの稼働
・席は前後左右1席ごと空ける
・ロビーで集まらないようにする
・各所で消毒液の設置

◆ルールとマナー
主催者、誘導するスタッフ、設営スタッフ、出演者、お客さん、
全ての人が「絶対成功させる」「感染予防ルールは必ず守る」
「感染者をこのイベントから絶対出させない」
この気持ちが1つになっていたように思います。

現行ルール最大数の5000人お客さんは全てのルールを守っていました。
あらゆるルールに対して、
我慢も押し付けられた感じもありません。
成功させるため、ライブが見られるなら協力します。
どうしたら良いですか?
やり方を言ってくれたらやります。
という姿勢です。
マナーの良さが際立つ状況でした。

◆感じた事のない感覚
マスク姿も鼻を出している人はいませんでしたし、
お客さんはどれだけ声を出したい状況でも声を出さずにいてます。
お客さんからはYeahもWOWも笑い声も何の歓声もありません。
気持ちは拍手などの体でしか表せないのですが、
それでも気持ちが伝わるのです。

自分の席がステージ裏の真ん中の客席1列目で、
ほぼアーティストの目線と同じ高さで見られる席だったので、
ステージの向こう側に広がるお客さんの反応が
見られました。

コロナによる中止や延期。ライブハウス・ライブエンターテイメントへの
風当たりの強さなどを乗り越えて、出ている人、見てる人、全員の
これまでの我慢、諦め、悔しさ、悲しさ、そして今日を迎えられた嬉しさ。
様々な感情が爆発した空間を目の当たりに出来ました。

声を押し殺しているのにも関わらず、
人の気持ちの熱さで圧倒されるような光景で、
この一体感、空気感は経験したことも、見たこともないものでした。

出演者の方の感想では
経験したことのない光景。
とにかくすごかった。
お客さんからの声の反応が無い静寂の中で、
MCで半年ぶりにライブが出来る嬉しさや、
これまでの苦しさを伝えても、
面白いことを言っても、お客さんからの反応は拍手のみ。
一切声がなく、最初は戸惑ったそうですが、
それはみんながルールを理解して、
絶対成功させる。という思いで
やっている裏返しであると理解して、
より熱くなっていったそうです。

京都のバンド・ROTTENGRAFFTYのN∀OKIさんの
「わかる。わかってる。焦るな。くさるな。怠るな。音楽ライブは、絶対に死なない!」

京都のバンド・10-FEETのTAKUMAさんの
「そこにいてんのやろ?」(←お客さんの声が一切ない為、問いかけている)
「この状況でもライブを楽しもうとしているお前らの心意気…叫ばれへん分俺が叫ぶ」

などなど、各出演者のMCで、声を出せない自分達の
思いを代弁してくれているようで、こちらも熱い気持ちになりました。

最後に登場したのは京都のバントの「10-FEET」でした。
入場時の光景、曲順など、
中止になったフェスの京都大作戦を思わせるような状況に
お客さんも自分自身もこれまでのあらゆる感情が
体から出ていくような感覚でした。

退場時、客席のブロック毎に退場する規制退場も
全員がちゃんと守って退場していました。
退場後に会場の周りに集まる人もいませんでしたし、
退場後もルールを守っていました。

コロナ禍であってもライブイベントが出来る事を
全員が対策を徹底して実践し、証明出来たと思います。

イベントが終わり、2週間以上経ちました。
今回開催のイベンターの方が
「ライブは楽しいもので、危ないことではないといことを証明したい」という
開催前の言葉を達成できたと思います。

コロナ禍では、いま出来る範囲を理解し、対応する必要があります。
それは主催者もそうですが、参加するお客さんもそうです。
しばらくはこの状況が続きますので、いまの楽しみ方を理解出来れば、
可能性は広がっていくように思いました。

入場ゲート 入口 消毒液 席間 バックスタンド全景 バックスタンド_セットチェンジ バックスタンド_席から タイテ_0808

生産部門 太田