少し前になりますが、舞台を見に行きました。
加藤シゲアキさん主演『粛々と運針』です。
母親が尊厳死を希望していると聞いて動揺する兄と弟、
子供を産むのか産まないのかで悩む夫婦、
2つの家族の葛藤を描く会話劇です。
40代独身フリーターの兄(はじめ)と30代既婚の弟(つなぐ)。
仕事でキャリアを重ねこの先も夫婦二人で生きていくと決めていたのに、
これからの人生大きく変わってしまうかもしれない局面に立つ夫(おうすけ)妻(さとこ)。
どの登場人物にも共感できる部分があり、でもちょっとそれは違うんじゃない?って思うところもあり、自分の人生の今までとこれからを考えさせられました。
ステージ上でのディジュリドゥ(オーストラリア先住民族の伝統楽器)とリズム隊の生演奏や
セットも構成も素晴らしくて舞台の世界に引き込まれました。
生演奏の音が体に響いてくる感じや役者さんの息遣いは、やっぱり劇場ならではの感覚でした。
まだまだ舞台やコンサートは声が出せなかったり、休演になってしまったりすることもありますが、エンターテイメントに触れることは日常生活ではあまり考えられないことをじっくり考えてみたり、また頑張ろうと思えたり、周りの人達を大切にしようと思えたり。
私にとってはとても大切な時間だなと感じています。
開発部門丸山でした。