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「あら川の桃」を買いに・2019

皆さんは「あら川の桃」をご存知でしょうか。スーパーでは他の桃より一段上に置いてあって、お中元などの贈り物にも使われる、アレです。

我が家は全員、大のフルーツ好き。「あら川の桃」はみんなの大好物です。

この高級桃を心ゆくまで堪能したい!それなら現地に行けばいいんじゃない?…というわけで、行ってきました、生産地である和歌山県紀の川市へ!

じつはこのツアー、ここ数年の我が家の恒例イベントなんです。“わざわざ和歌山まで”というとちょっと遠いイメージがありますが、紀の川市は大阪府に隣接するエリア。大阪北部からだと、高速を使って2時間かからないくらいなので、じつは休日のドライブにもってこいの距離でもあります。

産地に行くと、組合や農園が運営する直売所が点在しています。直売所では、贈答用にもできる化粧箱入りもかなりのお値打ち価格で購入できるのですが、我が家の(そして訪れるほとんどの人の)お目当ては別。目指すのは、市場には出回らない、いわゆる“キズモノ”の桃です。

キズモノといってもピンキリで、なかには「え、これのどこがダメなの?」と驚くほどのものも。桃はとってもデリケートなフルーツなので、ちょっとした傷みでもB品になってしまうのだそう。 運が良ければ、かなり立派な桃に出会えるのです。

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↑こんな感じで、皮が茶色くなっていたり、傷があったりしますが、食べるのには全く問題ないレベルです。

私たちが毎年いちばんに訪れることにしているのは「あら川第一桃生産組合」の直売所。「組合」なだけあって、いろいろな農家さんの桃を手に入れることができます。同じ品種の桃でも、食べ比べると生産者ごとに違いがあって楽しいのです。

あら川の桃振興協議会のホームページに、毎年、品種別の収穫予想時期が掲載されるので、これを参考に計画を立てます。 例年狙うのは「あら川の桃」の代名詞・『白鳳』。真っ白な果肉が美しい白桃です。同時期に出回る珍しい品種『なつっこ』 と併せて2品種以上ゲットするのを目標に、いざ参戦です。

“今年は午前中に売り切れてしまうらしい”との情報を得ていたので、開店時間の9時を目指して行ったのですが…すでに大行列!まあ、これは想定していたことなので、配っていた整理券を受け取って待つことにしました。

ところが、桃がちっとも入荷しないのです。いつもなら、農家さんの軽トラが到着するとドッと荷卸しがあるのですが、今年は1台に10箱載っていればいいほう。桃よりも待ち人の数のほうが多く、列がなかなか進みません。

聞くところによると、昨年の台風21号で桃の木の枝が折れてしまい、今年は生産量が激減しているのだとか。価格も例年より若干お高めの設定になっており、あらためて関西を襲ったあの台風の猛威を実感したのでした。

いつもならあれこれ選んで購入できるところ、今年はそんな余地もなく、どうにかこうにか手に入れたのがコチラ。

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↑『白鳳』しか入手できませんでした。残念。

“買えただけラッキー”だったのかもしれないこの桃たち。お味はとっても素晴らしく、両親や近所の友人にもお裾分けしつつ、存分に楽しみました。
とはいえ、ちょっぴり不完全燃焼だった2019年の桃ツアー。桃の木が早く元気に復活しますようにと、すでに来年に思いをはせている、マーケ渡辺でした。