開発部門の上井です。
人生には結婚ラッシュが3回くるといわれています。
25歳前後、30歳前後、35歳前後
とそれぞれのタイミングで周りの友人から
タイミングを合わせたかのように結婚報告が相次ぎます。
30歳を目前にした自分の周りでも例にもれず、人生2回目のラッシュ到来です。
家に届いた結婚式の招待状に添えられているのは、余興のお願い。
これまでに仲間内で行った余興は下記の通り。
・バブリーダンス
・ジャニーズダンス(キンプリ)
・ミュージックビデオ風映像
・メッセージ映像
ありきたりな余興はあらかた二十代のうちにやり切ってしまい新鮮味がない。
今度はどんな余興をしようか。LINEのグループ通話で意見を交わします。
さて、社会心理学の中でこんな言葉があります。
「集団極性化」
会議などの場で意見を出し合った際に、個人で考えるよりも極端な方向の意見へ偏ってしまう現象だそうです。
その中でも、より冒険的な方向に偏ることを「リスキーシフト」、逆により安全な方向に偏ることを「コーシャスシフト」と呼ぶそうです。
「そうだ!ヒーローショーやろう!」
誰かが言ったその一言に賛同の嵐、想定以上のリスキーな意見にシフトしてしまいました。
ヒーローショーをやるとしても予算や時間をかけた派手なことはできないため下記のポイントだけを重点的に抑えようということに。
・ストーリーが分かりやすく、新郎が新婦へ改めて想いを伝えるオチに。
・効果音、衣装、それなりのアクションシーンでしょぼくならないように。
それぞれの役割分担を行いその日は解散。式当日までに準備を進める手筈を整えました。
・台本作成
・衣装調達
・効果音収集
・アクションシーン考案
・スケジュールまとめ、練習場所確保
自分はアクションシーン担当だったため、YouTubeを漁り、手頃なシーンをいくつかピックし
つなぎ合わせた動画を共有しました。(便利な世の中に感謝します)
2週間後、友人が作成した台本を読むと内輪ネタが多く、結婚式に相応しくない表現もあったため
リライトに。2時間後に返ってきた台本は表面だけ修正され、根本的な部分が変わっていない状態に。
何度も書き直させるのも、やる気を削いでしまうかも。といったん今ある台本をベースに自分で作り直させてもらうことに。
内容自体は大きく変えず、問題となる部分を修正し提出。何とか形にはなりました。
衣装担当の様子を聞くと、何やら悪役の兜を手作りするそうで、紙粘土で制作中の謎の物質の写真だけ見せられました。
どう考えても上手くいくビジョンが見えず、それ本当に大丈夫か?と聞くが、本人は高校時代演劇部の部長だったから任せろ。と自信満々の様子。
衣装製作については自分自身もよく分からないので、とりあえずそのままお任せすることに。
効果音に関しては、アクションに合わせて効果音をタイミング良く鳴らす。方式を検討していたが、会場の再生機器とのタイムラグ等の関係でリアルタイム再生は諦めることになりました。
事前にBGM、効果音全て詰め込んだ音源を作成し、音に合わせて演者がタイミングよく動く方式に。
音源制作は、PCに強い。というところで自分が担当することになりました。
練習場所や、練習の日程は何とか2日分確保することができましたが、子供の面倒を見ないといけないメンバーもいたため、
急遽妻と娘と大量のおもちゃを駆り出し、練習スペースの一部を保育所変わりに。
そんなこんなで迎えた本番当日。
練りに練った台本は演者が豪快に読み飛ばしたり、悪役の兜は運搬中に角が2本とも抜けてしまい謎のヘルメットへと変貌してしまったりとトラブル続きでした。
会場の皆さんの優しさからか、氷ついた空気を生み出すほどには至らず、何とかやりきることができました。
新婦は、ヒーローなんて珍しいことをしている新郎を見てか終始楽しんでくれたようでした。
誰が言い出したのかヒーローショー。
当日の自分は悪役の手下(ショッカー的な)でしたが、準備段階の大変さから
「助けて!ヒーロー!」と何度も叫びたくなりました。
複数人で1つのプロジェクトをやり遂げるって本当に大変なんだと実感しました。
こんな余興でさえ大変なのだから、業務におけるプロジェクト進行に日々奮闘している方々を本当に尊敬します。
次回は7月の友人の結婚式。
余興はバンド演奏(ひげダン)なので音楽系の部活で活動していた自分たちにとっては、ある程度の練習さえすればOKなイージーゲーム。
当日はボーカル兼キーボードの新郎を邪魔せず、引きたてる演奏を心がけたいと思います。
以上です。