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続・ペルソナ(仮面)の告白

みなさんは、親の前で警官を苦笑させたことがありますか?

僕は、ありまぁす!(O保方さんふうに)

マーケ部門・新垣です。こんにちは。

まずは、こちらの動画をご覧ください。

「すいません、ゴメンねぇなんか。なんか騒がせてしまったみたいで。パトカーまで来たからビックリして。パトカーがね。だから、いやー、ほんならビックリして誰かが110番しはったんやろなぁ言うて。えらい騒がせてしまってゴメンねぇ……」

電話口で、ひたすら謝る中年女性。
まごうかたなき、マイマザーです。
(1994年9月15日、自宅にて撮影)

前回サラッと書きましたが、要するにこういうことでした。

① 新垣&友人が自宅のベランダでコントを撮影していた
② 近隣住民がプロレスマスク姿の友人を泥棒と誤認
③ 通報を受けた警官が三田警察署から現場急行
④ 新垣&友人、玄関先で職務質問を受ける
⑤ 母親の証言で、なんとか疑いが晴れる
⑥ 母親、近所に息子の不祥事をわびる

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※問題となったシーン

松川事件(昭和24年)に匹敵するほどの冤罪事件でしたが、ご近所さんは良かれと思って通報してくださったのですから事情を説明するのが筋。それで母親が謝罪電話をかけたというわけです。

ちなみに、④職質は、だいたいこんな感じでした↓

警官「覆面強盗がいるとの通報がありました。君らは?」
新垣「いや、誤解です! 僕らは何も」
警官「名前と年齢、言ってくれます?」
新垣「新垣大、24歳」
警官「そっちの君は?」
友人「K.T、24歳です」
警官「何やってたの?」
新垣「そのぉ、自分の部屋でビデオ撮ってたんです。プロレスマスクでコントの撮影を」
警官「ビデオ? コント?」
新垣「KinKi Kidsのドラマのパロディでした。『人間・失格』。知りません? もうすぐ最終回の」
警官「ドラマ? 知らんなぁ。ここキミんち? ホントにぃ? なら、ご両親を呼んできてくれる? 家にいてはるんやろ?(ニヤリ)」

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※写真はイメージです

「?」の波状攻撃からもわかる通り、
まるっきり信じていない様子のポリスマン。
不良時代の赤井英和より目つきが鋭く、鼻息も荒い。
どうやら「その場しのぎの嘘をついている空き巣コンビ」と疑われたようです。
冗談じゃないぜ、とっつぁんよぉ~。

このままでは「オマエらこそが人間失格」との烙印を押されかねないので、しぶしぶ家の中から母上殿を連行してきました。
玄関先で警官たちと対峙したときの、オカンの凍りついた表情──。
いまなら「驚く女性」「絶望的な顔」のフリー素材に使えそうです。

結局、「いつも息子はアホみたいなビデオを撮影してますので」という恥ずかしすぎる証言によって、やっと信じてもらえたという次第。
警官たちは苦笑いを浮かべながら去って行きました。

ともあれ、誤解を招いたのは事実。
不徳の致すところであることに違いはありません。
あれから27年経ちましたが、関係各位にはスタッフブログをお借りして心よりお詫び申し上げます。

最後に、反省の意をこめて素敵なスライドショーを。※音量注意

〜 Fin 〜