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日本三奇と鍾乳洞

こんにちは、マーケティング部門のナヤです。

ほぼ毎回、石の話を書いているのですが、今回も石つながりです。お出かけするにも「面白い石のあるところがいいなー」という理由で決めています。

 

<兵庫県:生石神社の浮石>

この春夏は「日本三奇」のひとつ、兵庫県高砂市にある「生石(おうしこ)神社」と、関西最大級規模と言われる奈良県天川村の「面不動鍾乳洞」に行ってきました。

日本三奇とは・・・「塩竈(宮城県)」、「天の逆鉾(宮崎県)」、そしてこの生石神社の「浮石」。

実際に行ったことがあるのは生石神社だけなのですが、調べているとどれも「なんでそんなことになっているんだろう」という、謎に包まれたものばかり。

中でもスケールの大きさにおいてはこの「石の宝殿(浮石)」が一番でしょう。

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ご神体の浮石)を、背後の丘の上から撮影。

この石、古事記の時代の神様が一晩でつくったと伝わっています。石の下は池になっていて、接地面がどうなっているのか見えないところもミステリアス。

この自分が立っている丘自体が、日本版エアーズロックといったかんじの巨大な石のかたまりで、その上を歩き回れます。

周囲の山は石切り場だらけ。その向こうには明石海峡が見渡せて、なかなかの見晴らしの良さ。

石好きな人はもちろん、ちょっと変わった眺めを楽しみたい人におすすめのスポットですよ。

 

<奈良県:面不動鍾乳洞>

次に行ってきたのは関西最大級と言われる天川村の面不動鍾乳洞。

昭和8年に地元の人によって発見されました。この村の共有財産とするため、篤志家の方が私財を投げうって鍾乳洞の内部を整備。かなりの時間をかけた難工事だったようです。

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怪しくライトアップされた鍾乳洞内部。

奇岩の眺め、ひんやり湿った空気、まるで異世界に紛れ込んだよう。

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地質学的にも珍しい形とされる石筍が、手を伸ばせば触れる距離にニョキニョキ生えています(石筍を折った人もいるらしいですがもちろんそれは厳禁です)。

鍾乳洞の入り口付近にこの工事をなしとげた方を記念した銅像がありました。

一人の村人が鍾乳洞を村の財産にするために財産をつぎ込んで整備事業をやり遂げたというのが新鮮な驚きでした。

「今の時代にそんな話は聞かないなぁ。『将来的にトクするから投資しておく』みたいな話はよくあるけど……」と。

昔はそんな志の高い日本人が多かったのでしょう。

 

これからも面白い石にまつわるスポット、ご紹介していきますね。