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龍野の町並み

播磨の小京都へ!うすくち龍野醤油資料館に行ってきました

あまり遠出ができない今日この頃。近場ということで、私が住んでいる兵庫県内で以前から気になっていた西播磨の「たつの市」へ行ってきました。

「たつの市」と聞いてもあまりピンとこない方が多いかもしれません。市域の北側は山地、南は瀬戸内海に面しています。

今回私が訪れたのは「播磨の小京都」と呼ばれる、龍野地域です。

JRに乗って、姫路駅で姫新線に乗り換え、約22分の本竜野駅で下車。駅からてくてく歩くこと約15分。

揖保川に架かる龍野橋を渡ると、なんだかタイムスリップしたような町並みが広がります。

龍野の町並み

レトロ看板が残るかつての酒販店

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かわいらしいホーロー看板も

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国指定の重要文化財になっている堀家住宅(右)と大きなクスノキ(左)

かつては、龍野藩(たつのはん)5万3千石の城下町だったこの地域。江戸時代の町家、醤油蔵の白壁が残っていて、風情あることこの上なし。国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けているエリアもあります。

龍野城

龍野城です(無料で見学できます)

また、龍野城の近くには、「ゆうやーけこやけーの赤とんぼ♪」の童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風の生家があります。

歴史と文化の薫るこの城下町は、うすくち醤油の聖地でもあります。

醤油蔵が、またええ感じなんですよ。

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醤油蔵の間の路地も歩きたくなります。

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現在は使われていない醬油工場の事務所は激渋

聖地というだけあって、醤油の自動販売機もありました。

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醤油は下のほうにあります

ちょっと一休みで入った町家の喫茶店「エデンの東」には、「お醤油ロールケーキ」というメニューが。友人がオーダーしたこのロールケーキ、ほんのりと塩味がアクセントになって実においしかった! 自分が注文しなかったことをかなり後悔しました…。

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「エデンの東」はコーヒーもおいしかったです

うすくち醤油といえばヒガシマル醬油ですよね。同社の本社や工場があるほか、同社が運営する「うすくち龍野醤油資料館」は、観光スポットのひとつです。

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資料館は大正時代の建物です

入館料はなんと10円!!!

「10円って、中身がたいしたことないんじゃない?」と思いがちですが…。それは間違いです。

建物も展示物もとても素敵です。

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1979年に開館された資料館には、貴重な展示品がいっぱいです。かの食通・魯山人がうすくち醤油をほめちぎっている随筆もありました。

昔の醤油づくりの道具など、ヒガシマル醤油の資料だけでなく、広く龍野醤油協同組合各社の資料も展示されています。

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レトロなポスターは、抽選で宝塚歌劇団の花組公演へご招待という内容です。「女性が購入の判断を行うことが多い醤油なので、女性に人気の宝塚歌劇団を賞品にするのは、狙いとして良いなぁ」などど、当時の販促活動に思いをはせてみたり。

昭和27年1月公演のプログラムも展示されています。有馬稲子や春日野八千代、八千草薫の名前を発見。。。

誰がトップスターさんなのか、分かりません。

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じっくりと資料館を堪能した後は、併設の直売店を覗いてみました。

おお、「きつね 月見 てんぷら~♪」のCMソング(これ、関西と関東では歌詞が違うらしいですね)でおなじみの「うどんスープ」のスペシャルバージョン「極上 うどんスープ のれん味」というのがあるじゃないですか。

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龍野の町並みが描かれたパッケージ

この直売店限定品と聞いて、購入しました。

醤油は買わなかったのか?と聞かれると思います。

実は、この売店ではなく(汗)、本竜野駅にある観光売店で買いました。

いくつかのメーカーがある中から、「オオギイチ」という銘柄(末廣醤油)のミニボトルにしました。

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これがおいしくて…。毎日のように使っております。

昨今は「近場へしか出かけられないのは残念」と、ついつい思いがちですが、「近場でこんな素敵な場所があったんだ!」と、いう素敵な出会いになりました。まだまだ知らない地元の魅力に、気づくことができて、ラッキーです。

皆さんもぜひ、播磨の小京都、龍野へ足を延ばしてください。

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龍野城のお部屋のひとつですが、小京都っぽいです

マーケ・西島でした。