「求める結果だけを示し、プロセスは示さない」
これが社員教育の要諦だと考えています。
私は、結果に至る道筋には必ず複数が存在し、
絶対最適プロセスと断言できるものは無いと考えています。
その為、社員には、
自分自身の力でプロセスを考え、
結果を出せるようになってほしいと願っています。
これは、創業当時からの私の方針です。
このように考えるようになったのは、
私のサラリーマン時代の経験があったからだと思います。
最初の会社は、
新卒だったこともあり、
箸の上げ下げまで指示されるような環境でした。
どうでも良いような細かいことまで手順を指示されて、
正直、とても不自由な思いをしました。
よかれと思って、考えて行動すると叱られるという経験を重ねたことで、
自分でプロセスを考えることをしなくなったように思います。
反対に、
再就職した二番目の会社は、
細かいルールが一切無い、正反対の会社でした。
それでも、
結果がよければ、どのように取り組んでも良く、
私にとっては行動しやすい環境でした。
気がつけば、
10数名の部下を持つマネジャーになっていたのは、
入社して5年に満たない頃だったと記憶しています。
皮肉なことに、
500人強の社員がいた最初の会社も、
1200人位の社員がいた二番目の会社も、
私の退職後、暫くして倒産しました。
企業の成長を支えるのは、
「明確なルール」と「志の共有」そして、「社員の成長」であるとの思いを、
抱くに至ったのは、これらの経験を通してでした。
現在、当社では「クレド」を定め、
そのルールの下に、
社員が創造力を発揮する会社を目指しています。
クレドを導入して、
5年目を迎え、ようやく理解が進んできたように思います。
もちろん、理解が行動へ進化するには今暫く時が必要なのかもしれません。
しかしながら、
当社に関わるすべての人たちが信頼できる会社に、
必ずやなれると信じて、日々精進しているのは、
間違いありません。