「プリントオンデマンド」(Print on Demand: POD)とは、
必要な時に必要な部数だけ印刷することで、
一般的に「オンデマンド印刷」と呼ばれています。
私は、創業時から「プリントオンデマンド」にこだわってきました。
というのも、
一般的な印刷技法である「オフセット印刷」の場合、
版を作るコストが必要だったり、
高速で動く印刷機を使用することで、大量のロスが発生するため価格が高くなり、
少部数での印刷に適しません。
印刷会社の営業マンなどは、「1000部でも100部でも、値段は同じです」などと、
その特性を説明したりする程です。
「これって、どうなの!?」
サラリーマン時代、印刷営業をしながら思っていました。
オンデマンド印刷という言葉が耳に入り出したのは、
2000年ころからだと思いますが、
実は、当社は創業時からオンデマンド印刷のサービスを行っていました。
上記のカラープリンタを使ってのサービスを、
プリントショップオーブン時の1996年にスタートしました。
当時のカラープリンタは価格も高く (トヨタクラウンの上位グレードが買えるくらいの価格)
スピードもとんでもなく遅かったと記憶しています。 (A4カラーで、4枚/分)
それでも、
少部数を短納期で実現できる、このサービスに私は夢中でした。
オフセット印刷であれば、
カラー・ポストカード100枚=30000円位かかるのを、
12000円位で提供したので、
お客さまにも大変喜んで頂きました。
もちろん、
品質が安定しなかったり、
すぐに壊れたりで、苦労も絶えませんでしたが。
ですから、
業務用のデジタル印刷機の新製品が発表されると、
真っ先に見学に行き、実用性を検討していました。
お陰様で、
どこよりも早く、「プリントオンデマンド・サービス」に取り組んだことで、
お客さまに支持される優位性を持つことにもつながったと思っています。
「伝票1冊から」「はがき1枚から」
などのサービスは、今でこそ当社以外でも目にするようになりましたが、
しばらくの間は、当社だけのオリジナルサービスでした。
現在のデジタル印刷機は本当に高性能です。
上記の印刷機であれば、A3カラーで1分間に100枚印刷できます。
品質も桁違いで、安定して稼働しています。
価格は少々高く(イタリア製高級スポーツカー位?)、
また、設置面積が結構必要な上、稼働音がうるさいのが欠点ですが、
お客さまに影響がある訳ではないので、納得しています。
近い将来、印刷業界において、
オフセット印刷機は、デジタル印刷機に主力の座を明け渡すだろうと思います。
「お客さまの必要なときに、必要なだけ、適正な価格で」
オンデマンド・サービスが当社のモットーである以上、
印刷方式に拘ることなく、最適なサービスを提供し続けたいと、
考えています。