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「大家さんと僕 これから」を読んで

こんにちは!マーケティング部門の高橋です。
めっきり漫画とは縁遠い生活を送っていた私が、最近子供と行った本屋さんで購入したのがこちらの漫画。お笑い芸人、カラテカの矢部さん作「大家さんと僕」の第二弾、「大家さんと僕これから」です。

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一作目は、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞されたというニュースを聞き、昨年購入していました。今回購入したのは、その2作目となる作品です!

なんとも言えない、ゆるいイラストと四コマ風のコマ割が読みやすく、すらすらと読めます。そして読み終わった後にジーンと残る、なんとも言えない感動が心地よい作品です。

東京の真ん中で、戦争を力強く生き抜いた一人のおばあさんと不器用だけど優しい青年が、大家さんと店子として出会います。1階と2階、1つ屋根の下で暮らす二人は、適度な距離感で互いを思いやり、そしてその関係を静かに深めていきます。

それぞれが自分一人では知り得なかった、新しい世界を体験し、共有していく。そこに世代の垣根はなく、素直に優しい時間だけが流れていた1作目。そして2作目は、高齢の大家さんに残された時間を数えながらも、変わりない二人の関係が心を打ちます。

大家さんに出会って、その才能を開花された矢部さんと、矢部さんと出会って晩年を色濃く過ごされた大家さん。人と人との出会いは、どんな時も大きな転機になりチャンスにもなるということ。そんな、忘れかけていた事を思い出します。みなさんも是非、手にとって読んでみて下さいね。