つい先日まで陽気が定まらず、
肌寒い日になると三寒四温とか花冷えなどと言っていましたが、
いよいよ薫風立ち込めてきた気配です。
半月ほど前の、ふうわりと春霞のなかに漂うような、
甘やかな爛漫たる麗景が偲ばれます。
ということで、平成最後の「桜づくし(見納め)」です。
●まず「糸田川」の遊歩道を散策
お花見スポットとしてよく知られた江坂公園は省略し、まず糸田川をご紹介します。
垂水町周辺の閑静な住宅街を流れている小さな水路ですが、両岸には車の通らない遊歩道があり、桜の木もあちらこちらに点在。
豊津駅の駐輪場に近いところに密集する花群と、
風見鶏のある幼稚園のあたりの桜が格別にきれいです。
いつもはジョギングや犬の散歩で来られているご近所さんばかりですが、この日はお天気に恵まれ、お花見がてらうきうきと闊歩されている、多くのご家族連れに出会いました。
●続いて「ばってんや長衛」の桜餅
次は阪急・豊津駅の手前にある和菓子屋さん
「ばってんや長衛」です。
約80年の歴史を刻んできた小さな老舗で、商品は季節に合わせて変わり、一つひとつ丁寧に手作りされています。
旬の味覚・桜餅も売っていました。一個150円です。
桜の葉っぱで包み込む理由は2つ・・・、
「ほんのりと桜の香りを付ける」ことと、
「お餅の乾燥を防ぐ」ためのようです。
もっちもちで風味ゆたか、餡も上品な甘みの桜餅でした。
●「垂水神社」の盆栽みたいな桜も圧巻
そして、垂水神社。
古くは7世紀に干ばつで水不足に陥った「難波長柄豊碕宮」まで、
清水を送ったという記録が残っています。
しかも、人馬や牛で水を運んだのではないらしく、
なんと高樋を長く継ぎ足して難波まで水を通したというお話です。
古のことなので真偽は確かめようもないですが、
神社の奥に「垂水の滝」の看板があり、水の神を祀る素朴な祠が今も鎮座しています。
この界隈の方に人気の桜の木は、
参道の入口に建っている鳥居の傍らにあります。
巨大な盆栽みたいな枝ぶりの桜ですが、実に見事なフォルムです。
垂水神社では例年5月末に春祭りがあり、
参道に屋台が立ち並び、こどもの太鼓神輿が巡回します。
●最後は2月開店のカフェ「bird tree」へ
最後に千里南公園内に2月末にオープンした、
真新しいカフェをご紹介します。
店名はフルネームで、
「PARK in CAFE bird tree(パークインカフェ バードツリー)」。
千里南公園は、桜が咲き乱れる丘陵や大きな池があり、
四季折々の自然を感じられる好立地。
その長閑な木立の中に誕生したオープンエアーのカフェで、
店内約100席・テラス60席のスケールを誇ります。
3月に自転車に乗って一度きましたが、公園の入り口まで長蛇の列。
再び来店した4月13日、ひと月経てようやく入れましたが、
相変わらずの満員ぶりで店内撮影は控えました。
カフェの名のとおり、ドリンクメニューが充実しています。
北摂初!話題の水出しアイスコーヒーはいかがでしょうか。
生ビールのようなサーバーを使って、
窒素ガス入りの水出しアイスコーヒー「Nitro Cold Brew(ナイトロ コールド ブリュー)」がグラスに注がれます。
クリーミーな味わいと滑らかな舌触り、香ばしい余韻。
黒ビールのような見た目ですっきり美味しい水出しコーヒーです。
こだわりの料理はカジュアルイタリアンで、昼間は一汁六采のランチコースが人気です。
「bird tree」は、まだ開店したばかりなので、
いま北摂エリアで最も人気の高いカフェの一つだと思います。
巷で流行の「平成最後の〇〇〇・・・」企画に乗っかって、
ぼんやりと安直に「桜」繋がりだけで散策した結果、
とりとめのない話の展開になりましたので、
このへんで失礼いたします。
(ちなみに4月19日、今宵の月は平成最後の満月です)
開発部門 山本